ペットボトル梱包材生出

食品の包装を考える

食品関係のパッケージ包装のデザインは、写真で食欲をそそるのが決め手になります。食品の包装は、写真もしくは透明部分などでの実物のチラ見せなしでは成り立ちません。文字で、いくら丁寧に説得したとしても、魅力あふれる一枚の写真や実際の商品の前にはまったく意味をなさないといえます。

文章というのは理性に訴えて、じっくりとイメージをつくることはできます。けれど、食品というのは、見る人の瞬間の視線を捉えないといけません。やはり食品は、食べたいと思ってもらうのが大切です。それには、写真や実物で一瞬のうちに視線を捉えて、食べたいという感情にストレートに呼びかけるのが一番です。

おいしい写真は天逆光で撮ります。食べ物は、クールで説明的な写真にするとおいしそうにはみえません。主観的で見る人に積極的に迫る写真にするのが、気持ちを動かす基本の表現です。食品のライティングの基本というのは、天逆光です。光を一部分だけ当てたライティングにすると、食品はおいしそうにみえます。情感も豊かな表現もできます。商品全体にライトを均一に当てて、全部にピントをあわせたりすると、その写真は説明的に見えてしまいます。

ピントは浅くします。一部分だけに合わせましょう。全体に合わせないようにします。もっとも魅力的なところを選んで、そこだけにピントを合わせます。ほかはできるだけぼかします。このピントワークこそが食品のチラシに求められる情緒性に合っているので、共感を呼びます。季節や行事と食べ物を結びつけましょう。季節感の表現はショップにとって最大のキーワードです。桜が咲き出すと弁当をもって花見にでかけます。夏の青空にはスイカやかき氷を食べたくなります。食品の包装パッケージにとって、季節と食欲の結びつきはとても大切です。