現代においても食品包装材として幅広く使われている金属缶は、缶コーヒーという言葉が生まれたように飲料缶としての使用のほか、従来からあった缶詰と言われる多くの食材に使用されています。
金属缶に使用されている材質としては、スチール缶と呼ばれる鋼板にメッキの施されたものとアルミ缶というアルミニュウムを使った2種類が製作されています。スチール缶は、当初から行われていた錫（すず）メッキされた「ブリキ缶」と錫を使わない「ティンフリースチール（TFS）缶」と呼ばれる2種類があり、TFSはクロームメッキが使用されています。
錫無し鋼板と呼ばれるTFSが製作されるようになったきっかけというのが、コストのかかる錫の使用に代わるものはないか、という取り組みから考え出されたものと言われています。