フランスの食品廃棄の多くは、一般家庭からのものです。スーパーマーケットや食料品からの廃棄は11%に過ぎないために、スーパーマーケットだけを規制しても、食品廃棄物の総量を減らすことはできないという議論になりました。このことは、食品廃棄に対する国民の意識を変えたといえます。
フランスの食品廃棄の量を半減するといった法律の発端は、パリ郊外にクールブボワ市の職員を務めるアラシュ・デランバーシュ氏による新法要求の署名運動にあったといえます。
イラン革命のときに、フランスに逃れた両親の下に生まれ、法学部の貧しい学生の頃、なかなか空腹を満たせなかったことを思い、「怒りに駆られた」といいます。
デランバーシュ氏の計画は、スーパーマーケットで売れ残った食品を廃棄処分を止めさせ、世界の飢饉を減らすことだったといいます。